2009年8月16日 (日)

胡椒と通商白書

先週、通商白書の2009年度版が経済産業省のホームページで公開された。

スローガンは、「ピンチをチャンスに変えるグローバル経済戦略」である。冒頭で、世界の投資銀行の世界的な投資資金増大とその米国での運用の破綻が世界金融危機の背景にあることを伝え、この金融危機が、世界的な投資縮小による資産価格の下落・消費の後退・貿易の縮小等を通じ、世界各国・地域の実体経済に波及したとまとめている。

それじゃ、一次産品である胡椒に対しても、どんな影響を今回が金融危機は与えたのか、調べたら面白そう。

また、同白書において気になったのが「第三章:我が国のグローバル経済戦略と対外経済政策」の項目。

誕生日に考えた「胡椒への想い」の8)に通じると感じたのが、日本の「国際版一村一品運動」の支援だ。

「WTOドーハラウンド推進のための途上国の開発支援策として実施。途上国の人々が特産品を見つけ出し、海外にも買ってもらえる魅力ある商品に育てることを支援する。」と記載があるが、開示されている資料を読んでもうなずける支援策がなかなか見えてこない。

胡椒は主に途上国で生産される特産品であるから、この通商白書の施策をうまく「胡椒農家」や日本人が組み込んで行けば面白い展開が期待出来そう。こちらも、調べていきたい。

以上、2つの気になった部分があったので知恵胡椒に書いて見ました。

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2009年6月 8日 (月)

胡椒にまつわる文献

国内外の農林水産分野の学術情報を幅広く収集し、提供・保存を行う団体として、農林水産情報総合センターが存在する。

胡椒については、学術的文献が不足しているのではと思いきや、(というより、胡椒についてどんな学術分野があるのか、想像もつかなかったが、)「胡椒」で検索をかけると、次の文献がヒットした。

古いものでは1920年代が存在し、出版者は歴史の教科書にでてくる「朝鮮総督府」や「台湾総督府」となっている文献もある。

日本が植民地支配をしていた時期に「胡椒」についてモノを書いた人がいるのだから、とんでもない!

1)

書誌名:ブラジル共和国派遣 胡椒 病虫害 専門家報告
著者/責任表示:海外技術協力事業団
出版者:国際協力事業団
出版年:1973.5

2)

書誌名:ブラジル国における胡椒の敷草栽培 及び 濃厚開発方式
著者/責任表示:国際開発事業団
出版者:国際開発事業団
出版年:1978.3.8

3)

書誌名:中南米技術協力計画に基くブラジル国に於ける技術協力報告書
    1. 胡椒の敷草栽培に関する試験研究
    2.農耕開発方式の改良(牧草圃との輪換)に関する試験研究
著者/責任表示:国際協力事業団
出版者:国際協力事業団
出版年:1976

4)

書誌名:十字架の冒険者 インド胡椒海岸 (NHK海のシルクロード 第3巻)
著者/責任表示:立松和平, 辛島昇, NHK取材班著
出版者:日本放送出版協会
出版年:1988.8

5)

書誌名:朝鮮森林植物篇 第18集 胡椒科 金粟蘭科 楊柳科
著者/責任表示:中井猛之進 著
出版者:朝鮮総督府林業試験場
出版年:1928.12

6)

書誌名:胡椒:その栽培から利用まで(熱帯農業シリーズ 熱帯作物要覧:no12)
著者/責任表示:後藤隆郎[著] ; 国際農林業協力協会編
出版者:国際農林業協力協会
出版年:1983.2

7)

書誌名:蘭領東印度胡椒の生産と市場
出版者:不明
出版年:不明

8)

書誌名:蘭領東印度胡椒の生産と市場 (南支那及南洋調査 第62号)
出版者:台湾総督府総督官房調査課
出版年:1922.9

9)

書誌名:ドミニカ共和国 胡椒開発計画 事前調査 報告書
著者/責任表示:国際協力事業団
出版者:国際協力事業団
出版年:1987.5

10)

書誌名:ドミニカ共和国 胡椒開発計画 打合せ調査報告書
著者/責任表示:国際協力事業団
出版者:国際協力事業団
出版年:1988.3

11)

書誌名:ドミニカ胡椒開発計画実施競技調査報告書
著者/責任表示:国際協力事業団
出版者:国際協力事業団
出版年:1987.8

12)

書誌名:ペルー国プカルパ地区エルピメンタル胡椒栽培指導報告書:再度プカルパを調査して
著者/責任表示:国際協力事業団
出版者:国際協力事業団
出版年:1983.2

たかが、胡椒。されど、胡椒。

調べりゃきりがないぞ!

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2009年6月 6日 (土)

胡椒は一次産品である

一次産品とは、「自然栽培・搾取した食料、鉱工業、燃料など未加工の原料品」をいう。

また、コモディティとも言われ、投資ファンド等の投機マネーの流入によって変動する商品市況の影響を受けて、胡椒も実際の価値からかけ離れた価格となる可能性を秘めているんだって。

食卓に並ぶ「胡椒」からは想像もつかぬフレームを、今日つい買ってしまった「コーヒー、カカオ、綿花、コショウの暗黒物語〜生産者をしに追いやるグローバル経済〜」という本から知りました。

090606225246

現在、胡椒を含む一次産品の国際相場は生産コストを大きく下回り、品質も低下の一途をたどる。作れど、作れど、買い叩かれた結果、南の国で生産されている1次産品の生産者は苦境に立たされている。

そんな第一次産品についての現況を胡椒等 具体的な事例を取材をまとめあげたのが本書です。

「胡椒」を知ればグローバル経済が見えてくる。食べて面白し。調べて面白し。胡椒から世界が学べそうです。

参照:

- 知恵蔵2009
- コーヒー、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語(作品社)


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